砂の惑星


DUNE






フランク・ハーバートのベストセラーSF小説「砂の惑星」は1965年に発表された。
その後、何度か映画化の企画が持ち上がっていたが話の壮大さから断念していた。
しかし、ディノデラウレンティスと奇才デビット・リンチ監督の絶妙なコラボレーションに
よって映画化されることになった。
私は当時、11歳、小学校5年生でこの映画を見た。映像の迫力、特撮の美しさ、人を引き付ける
ストーリー展開で食い入るように観た記憶がある。また、私の好きなイギリスのバンド「ポリス」
のVoスティングが出演していることにも、彼の演技にも注目していた。また、サウンドトラックは
私の大好きなTOTO(アメリカのROCKバンド82'年グラミー賞7部門獲得。好きな曲はやっぱり
「アフリカ」と「ロザーナ」である。)が担当している。


ストーリー


人類が恒星間帝国を築き上げた遥かな未来.人類文明は、大王皇帝,恒星輸送を独占する宇宙協会,
そして惑星領土をもつ大公家連合の三勢力の下に維持されていた。
皇帝シャッダム4世は、従弟にあたる公爵レト・アトレイデスに砂丘(デューン)として知られる
砂漠の惑星アラキスを新たな封土として与えた。アラキスは不老不死の薬として使われる中毒性の
ある薬物メランジの、唯一の産出星であり、そこを支配するものに
莫大な富をもたらす惑星であった。



アラキスに到着したレト・アトレイデス達



ベネ・ゲセリットの繁殖計画に逆らって産まれたポールを教母が試している。


ハルコネン家

ウラディミール・ハルコネン,グロス・ラバン,フェイド・ラウサ・ハルコネン

しかし、皇帝は密かにアトレデス家の仇敵ハルコネン家と結びつき、大公家の間で人気のあるレト
を失脚させようと狙っていたのだった。

アラキスに着いたアトレイデス公爵家を待っていたのは,信頼していた医師ユエ・ウェリントンの
裏切りと、ハルコネン家が皇帝より借り受けた恐るべきサルダウカー軍団による襲撃だった。

残留毒でアトレイデス家の副官を死ぬ間際に追い込んでいる場面


左:レトの死に悲しむポールとジェシカ 右:砂漠に逃れるところ
混乱のうちにウラディミール・ハルコネン男爵に囚われた公爵は自害し、その息子ポールと公爵の
后妃でポールの母親、宗教結社ベネ・ゲセリットの一員でもあるジェシカは、かろうじて広大な
砂漠に逃れた。


フレーメンの集団に紛れ込んだ二人。スティルスーツを着用している。
公爵の副官ダンカン・アイダホと惑星生態学者リエト・カインズの死を覚悟した献身によって追手
を振り切った二人は、惑星アラキスの原住民であるフレーメンの集団に紛れ込む。
砂の惑星の過酷な自然環境の中で生き抜いてきた”砂漠の民”フレーメンは皇帝のサルダウカー軍
団に匹敵する驚くべき戦闘能力を持っていた。

この力を結集すれば再びアラキスを支配するようになったハルコネン家打倒も夢ではない。積極的
にフレーメンの一員となるべく努めたポールは、やがてフレーメンの宗教的儀式に従ってある種
の薬物を飲むテストを受けた。この”命の水”によって彼の意識はとぎすまされ,未来を透視する
能力が備わった。かつて、ベネ・ゲセリットが世界の外から救世主がやってくるという伝説はつい
に本物となった。ポールこそベネ・ゲセリットが待ち望んでいた”クイサッツ・ハデラッハ”女系
で伝えられるベネ・ゲセリットの教母たちの記憶に加えて,彼女たちでは持つことの出来ない男性
側の記憶も併せ持つ男性版ベネ・ゲセリットであった。




左:サンドウォームを誘き寄せるため波動発信機を取り付けに行くポール。背後、フレーメン戦士達。
中央:サンドウォームを捕獲してなづけるために走るフレーメンの戦士達
右:サンドウォームを乗りこなしているポールとその臣下達。ハルコネン家に復讐を!



左:ハルコネン家に攻撃を開始したフレーメン達。写真はサンドウォーム上から発砲しているところ。
中央:サンドウォーム上から発砲しているフレーメン戦士
右:サンドウォーム上から攻撃を仕掛けるチャニ


砂漠にて戦闘中のハルコネン家の兵士。
砂漠に住む巨大な砂虫を駆使する術を覚えフレーメン女性でリエト・カインズの娘であるチャニを
配偶者としたポールはフレーメンから”モアディブ”という尊称を得て名実共にその指導者となり
皇帝とハルコネン男爵が率いるサルダウカー軍団に最後の戦いを挑むべく立ち上がった。


左:ポールに決闘を申し込むフェイド
  右:決闘シーン(ちなみに中央にいる禿げている人は,新スタートレックのピカード艦長役でお馴染み
の役者さんである。)


エイリア。ポールの妹。


ハルコネン男爵を脅しているエイリア


ハルコネン男爵の首がシャッダム4世の前にさらされている。アトレイデス家の勝利を意味する。


レトに継いで正式にアトレイデス家の当主になったポール・アトレイデス

家系図及び人間関係

ハルコネン家   アトレイデス家

キャラクター(俳優名)紹介


ポール・アトレイデス(カイル・マクラクラン):公爵(デューク)と后妃レディジェシカの間に生まれた嫡子。父レトがハルコネン家により暗殺された後、母ジェシカとともに砂漠に身を隠し。砂漠の民フレーメンに迎えられた彼はやがて香料メランジに触発され大いなるビジョンを視るようになる。フレーメンは彼のことを”モアディブ”と呼び”リザル・アーガイブ”−世界の外からフレーメンの下へ来る予言者ではないかと信じ始める。彼こそはベネ・ゲセリットの繁殖計画によって産み出されたクイサッツ・ハデラッハ、ベネ・ゲセリットの予知できないものも視ることができる人間でもあった。そして、今彼は全フレーメンを手中に収めハルコネンへの復讐を開始する。
レディ・ジェシカ(フランセスカ・アニス):公式后妃。ベネ・ゲセリット学校の卒業生。しかし、彼女はベネ・ゲセリットの繁殖計画に逆らってデューク・レトに世継ぎの子ポールを授けた。レト死後、ポールと共にフレーメンに迎えられる。フレーメンの宗教的儀式にセイヤディナ(フレーメンの宗教的階級制度における新参者)として参加する。彼らの教母ラマロによって、彼女は意識スペクトラム麻薬を飲まされ全ての教母の記憶を共有するようになる。彼女はフレーメンの教母となり砂漠の中に身を隠してハルコネン家への復讐の時期をうかがう。
レト・アトレイデス公爵(ユルゲン・プレフノフ):大公家たるアトレイデス家の当主。コリノ家とは母方の従弟。彼はしばしばその赤い鷹の紋章からレッドデュークと呼ばれる。アトレイデス家は総監封土として20世代の間カラダンを統治し、そのあとアラキスへの移住を強いられた。大公家のあいだにおける彼の人気は高くそれゆえ大王皇帝は彼を遠ざけようとし、惑星アラキスを与えたともいえる。彼に仕えるものは皆,熱狂的な忠誠心を彼に捧げる。指揮官としての資質、部下の掌握する能力はポールにも受け継がれている。自己の死を予感しながら彼は果敢にアラキスへ飛び込んでいった。
チャニ・カインズ(ション・ヤング):リエト・カインズとフレーメン女性ファロウラとの間に産まれた娘.妖精のように愛らしい肢体。だがフレーメン女性の強靭さも兼ね備えている。ダブルシーチに迎えられたポールの世話をするうちに彼と恋におちる。彼女は惑星カラダンにポールがいたころからその夢に度々現れていた。ポールにとって彼女はシハヤ(砂漠の春、楽園)そのものである。
ドクター・リエト・カインズ(マックス・フォン・シドー):生態学者。帝国の移動審判官。父はアラキス初代惑星学者パードット・カインズ。母は,フレーメン女性。19歳のときにはすでに100人以上のハルコネンの手下を殺した一人前のフレーメン・サンドライダーであった。彼は父の遺志を継ぎ砂の惑星アラキスを緑豊かな惑星へと改造するためフレーメンの力を結集してその計画に当たらせている。
ダンカン・アイダホ(リチャード・ジョーダン):アトレイデス公家の副官。剣をとっては並ぶものなき腕前の持ち主。アトレイデス家の警備と偵察部隊の指揮者。フレーメン調査のため砂漠に派遣されフレーメンの族長スティルガーと親交を結ぶことになる。アトレイデス家に対する忠誠心は高く、狂信的とも言える。カラダンではポールの武術師範を務めた。
ガーニイ・ハレック:アトレイデス公家の副官。吟遊詩人、楽器バリセットの名手としても有名だが剣をとっても素晴らしい。ジェディ・プライムにあるハルコネン家の奴隷収容所にいれられたことがあり妹もそこで殺された。顔の傷はそのときラバンにつけられたものである。それゆえ、ハルコネン家を憎む気持ちが強い。ポールにバリセットの手ほどきをした。
スティルガー:ダブルシーチに居住するフレーメンの族長。勇猛果敢な性格。リエト博士の壮大な惑星改造計画にアラキスの未来の姿を見出し一族をその方向に導いてゆく。砂漠を徘徊するポールとジェシカを救出シーチに迎え入れる。後、ポールの参謀格となり聖戦の中心的軍事指導者となる。
ドクター・ユエ・ウェリントン:アトレイデス公家の医師。その妻はベネ・ゲセリットのワンナ・マーカス。スク医学校の出身で帝国式条件反射(人命を奪うことを妨げる最高の条件づけ)を受けている。彼はハルコネン家がアトレイデス家に潜入させたスパイであるが、それは彼の妻ワンナがハルコネンの手に囚われているから、彼が引き受けなければならなかった危険な任務だった。ポール幼年時代、家庭教師をしていた。
スフィル・ハワト:アトレイデス公家のメンタート(人間コンピューター)。また、暗殺の名人でもある。彼は先公爵からポールまで三代にわたってアトレイデス家に仕えた。公爵レトの文字通り片腕でポールの幼年時代における師であった。だが、ハルコネン家の陰謀によりポールの母、ジェシカを裏切り者ではないかと疑問を抱くようになる。その疑念が、彼のメンタートとしての能力をくもらせた。
フェイド・ラウサ・ハルコネン(スティング:イギリスを代表するバンド「ポリス」のリード・ヴォーカル)ハルコネン男爵の甥。男爵の最も年下の弟アブラードの合法的な息子でありグロッス・ラバンとは兄弟にあたる。男爵家を継ぐものとして選ばれた時、ハルコネンの名に変わった。ポールとは同年齢で宿命のライバルである。
ハルコネン男爵(ケネス・マクミラン):ウラディミール・ハルコネン。ハルコネン家の当主。アトレイデス公家とは宿敵の間柄である。砂の惑星アラキスを支配し、産出されるメランジにより、莫大な富を築いた。大王皇帝の命を受け、アラキスをアトレイデス家に引き渡したがそれは公爵レトを亡き者にするための陰謀であった。性格は陰険、権謀術策を好み、苛虐趣味を有する。体重過多のため常にサスペンサーを用いている。
シャッダム4世大王皇帝(ホセ・フェッラー):大王皇帝。その家系81代(コリノ家)にして黄金獅子帝位につく。広大な銀河帝国は皇帝、宇宙協会、大公家の三者によって支配されていた。彼はアラキスをハルコネンからアトレイデスに割譲するよう命じたが宿敵の両家を争わせることで勢力を弱体化させ漁夫の利を得ようと画策していた。
イルーラン姫:シャッダム4世の第一皇女。ベネ・ゲセリットの訓練を受けている。金髪、緑の瞳。尊大な物腰をした美女。ポールのタイム・ビジョンにしばしば登場する。アラキス反乱におけるシャッダムとポールの対立図式の中で鍵となる。



DUNE主要用語


アラキス砂丘(デューン)として知られる惑星カノープスの第3惑星
クイサッツ・ハデラッハベネ・ゲセリット達が独自の繁殖計画によって産み出そうとしている超人のこと。精神力を用いて空間と時間の間に橋をかけることで未来を予知するナビゲーターの能力と人間コンピューターであるメンタートの能力をあわせもつ男性。
クリスナイフ死んだ砂虫(サンドウォーム)の歯からつくられるフレーメンの聖なるナイフ
ゴム・ジャバールベネ・ゲセリットの学生監が、生徒の成熟度をテストをするために使うものでメタ・シアン化物を先端につけた毒針

サルダウカー
大王皇帝の狂信的戦士。11歳に達するまでに13人中6人を殺すという凶暴な環境で育てられた彼らは帝国における最強の兵士である。ふつうのランドスラード微幕兵の10名に匹敵する
スティルスーツアラキスで開発された肉体を包み込む衣服.熱を分解し肉体が発散するあらゆる水分を回収できるように作られている。砂の惑星の過酷な環境で生活するにはこのスーツが絶対必要である。
CHOAM(チョアム)協会とベネ・ゲセリットを影の協力者とし皇帝と大公家によって操作されている宇宙開発公社
公家(ハウス)一つの惑星、もしくは恒星系を統治する一族の通称
ベネ・ゲセリットブトレリアン・ジハドがいわゆる”思考機械”とロボットを破壊した後、主として女子学生のために作られた学校
モアディブアラキスに適応したカンガルー鼠。この生物は砂漠において生きのびる能力のためにフレーメンに尊敬されている。ポール・アトレイデスの通称となった
メランジアラキスのみで産出される香料。この香料は主として不老不死の薬として知られている。少量をとるときには弱い習慣性があり体重70kgあたり2g以上の量を吸収する時、強い習慣性となる。

メンタート
最高の論理計算が出来るように訓練された帝国市民の階級。人間コンピューター。
モニター重装備とシールド防御を積み10個の部分からなる宇宙戦闘艦
ラス・ガン連続波レイザー放射器。力場発生機防御による対象には、その兵器としての使用が制限される。そのビームがシールドとぶつかるとき作り出される高熱爆発のためである
教母(リヴァレント・マザー)自らの体内にある”啓発する毒物”を変えることによって過去の全ての教母の記憶を持つことになったベネ・ゲセリットの学生監のこと。この名称はフレーメンの中で同様の”啓発”を達成した彼らの信仰的指導者にもあてはめられる。
リザン・アルカーイブフレーメンの救世主伝説にある、世界の外から来る予言者。彼らを楽園へと逃れフレーメンに受け入れられたポールはやがて彼らからこう呼ばれることになる。
リトル・メイカーアラキスの砂虫に寄生する半植物半動物の生命体。このリトル・メイカーの排泄物がスパイスの元になる前香料マッスを形成する。
残留毒(レジデュアル・ポイズン)メンタートのパイター・ド・ブリースが考察したもので肉体にある物質をいれそれに対する解毒剤を繰り返し与えねばならないもの。いつであろうとその解毒剤の投与を止めると死を招来する。スフィル・ハワトはハルコネン男爵の策略によってこの毒を飲まされてしまう。



メカニック等紹介


トレーニングロボット:アトレイデス家の戦士を訓練するロボット
オーニソプター:鳥のような格好をした飛行機。原作では翼を羽ばたかせるが、映画では翼の部分がスライドする。
シールド:ホルツマン発生機によって守られる保護フィールド。急速な攻撃は跳ね返すが、遅い速度で移動するものにのみ侵入を許す。
シャッダム皇帝機:金色に輝く機体,直線的なデザインは大王皇帝にふさわしい。フレーメン鎮圧のためアラキスにやってくる
アトレイデス宇宙船:滑らかで、エレガントなデザイン。有名な宝飾卵「ファベルジェエッグ」からヒントを得たデザイン。
ハルコネン宇宙船:原始的かつ実用的に作られているためデザイン的なことは考えておらず、ボイラーのような形をしている。
サンド・ウォーム:砂を食べ新陳代謝させている。真っ赤に熟した口から熱を放つ。巨大なものは全長400m以上。
ポータブル・サスペンダー:超小型の反重力装置。200標準kgもあるウラディミール・ハルコネンの体重を支えるために使用されている。
スパイス採掘機:「メランジ」を採掘する機械。全長120m全幅40mの巨大な車体をそれぞれ独立した動きをする車輪で移動させる。
ギルド・ナビゲーター:かつては人間だったが大量のメランジを服用したため巨大化、奇形化した。超高速の宇宙旅行に必要な予知能力をメランジによって備えている.


監督:デビッド・リンチ


撮影監督:フレディ・フランシス


特殊視覚効果:アルバート・ホイットロック


生物クリエイター:カルロ・ランバルディ


音楽:TOTO



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