古東海道に面した交通の要衝であり、海側を除く、三方位全てが、入り組んだ谷々により、複雑に刻み込まれた山々で囲まれた鎌倉は、自然の防御陣地をなす要害の地であったことと、源氏にとって、代々ゆかりの地であったこととで、1185年に守護・地頭の設置が認められた事をきっかけに源 頼朝は、東国政権の実権を手中にし、鎌倉幕府をここに築きました。

 さて、鎌倉には【谷 yatu】【谷戸 yato】【切り通し kiri−tousi】と呼ばれる地名が多いのですが、それらは、まさに三方位を山で囲まれた鎌倉なら独特のものです。 
 例えば、鎌倉幕府を取り囲む三方の山は敵の侵入を防ぐ天然の要害の役割を持ちましたが、都市として発展するに伴い、外部との交易のための交通路を要しました。そこで、幕府は、山を切り崩して鎌倉と各地を結ぶ道を通したのが【切り通し】です。ただし、敵の侵入を考え、馬1頭分の幅だけを確保しました。 主な切り崩し口は7本あり、「極楽寺 gokurakuji」「大仏坂 daibutuzaka」「化粧坂 kewaizaka」「名越 nagoe」「朝比奈 asahina」「亀ヶ谷 kamegaya」「巨福呂坂 kobukurozaka」で、これらは【七口 nanakuchi】や【七切通し nanakiritousi】と呼ばれてます。
 また、俗に【六十六谷 rokujyuroku-yatu】と呼ばれている谷は実際にはもっと多いのですが、幕府は”水が得やすいように”谷に沿って道を作りました。そして川沿いの平地で耕作等をして発展しました。谷の奥に寺や墓などの史跡が配されています。瑞泉寺のある「紅葉ヶ谷 momiji-ga-yatu」や妙本寺の「比企ヶ谷 hiki-ga-yatu」、海蔵寺の「扇ヶ谷 ougi-ga-yatu」など代表的です。

 そのような場所ですから、かつての都、鎌倉駅周辺の平地も歴史散策には趣があるのですが、山歩きも楽しくないはずがありません。ここでは、鎌倉のハイキングコースをご紹介します。

Access

千葉・東京方面から(From Chiba, Tokyo direction There is no transfer with JR Yokosuka line. About one hour )
JR横須賀線で、「逗子」「横須賀」「久里浜」行く乗車して、乗り換えなし、「北鎌倉」「鎌倉」で下車。約1時間。

Hiking course  

以下、それぞれのコース名をクリックすると、詳細に移動できます。

 @ 祇園山コース ======== 行程約 1q  所要時間  約50分

 A 天園コース ========= 行程約 5.5q 所要時間 約3時間

 B 葛原岡・大仏コース =====  行程約 3q  所要時間 約1時間50分

 Gion-Mt.

● 行程約1q 所要時間  約1時間
JR鎌倉駅東口 START  大巧寺  本覚寺・夷堂橋を渡る  常栄寺  八雲神社  コース出入り口  妙本寺への分岐点  北条高時腹切りやぐら  東勝寺跡・コース出入り口 
・JR鎌倉駅東口のロータリーを直進して、「駅入口」の信号を渡り若宮大路を横切り、直進すると「おんめさま」が見えます。

大巧寺 (Daigyou-Temple ) 安産の守り神「おんめさま」 9時〜17時 無料 【駅から約3分】
代五世住職が難産で亡くなった女性の霊を慰め、祭った寺。境内には様々な山野草が植えられている。

・鎌倉郵便局と駿河銀行の間の道に左折して突き当たりに「婦人子供会館が見えます。この道を右折すると本覚寺です。

本覚寺 (Hongaku-Temple ) 日朝さま」 境内自由 P5台 【駅から約5分】
配流先の佐渡から帰った日蓮上人が山梨県身延山に入るまで滞在した夷堂の跡に、日出上人が1436年に建立した日蓮宗の寺。代二世住職の日朝の時に身延山から日蓮上人の遺骨を持ち帰り、分骨堂に納めて以来、東身延と称されて栄える。また、境内には刀工、岡崎五郎正宗と2代目貞宗の墓という石塔も祭られている。

・滑川に架かる鎌倉十橋の一つである、「夷堂橋」を渡り、直進すると「比企幼稚園」ガ見えます。この道を直進すると「妙本寺」です。
 このお寺を通り抜けると
祇園山ハイキングコースに出ます。右に行けば八雲神社側に出れます。海の眺めがきれいです。左に行けば「高時腹切りやぐら」に  出ます。八雲神社から登りたいときは、「比企幼稚園」前を右折して下さい。ほどなく「ぼたもち寺」が見えてきます。

常栄寺 (Jouei-Temple ) ぼたもち寺」 境内自由 無料 【駅から約12分】
 毎年、9月12日は龍口法難会奉行で、参詣者には、ご難除ぼた餅の供養接待が行われています。
1271年、「立正安国」を主張する日蓮上人は幕府に捕らわれ龍ノ口の刑場へ送られてしまいます。引廻の途中、この地に住む桟敷の尼がゴマのぼた餅を上人に捧げたところ、奇跡が起こり、日蓮は死罪を免れたといわれている。

・ぼたもち寺の細い道を直進すると、すぐに古い小さくて薄暗い神社が見えます。

八雲神社 (Yakumo-Shrine ) 境内自由 無料 【駅から約15分】
 厄除けさま 境内にはベンチがあるので、一息つける。 この古社の右脇に沿って歩みを進めると、人ひとりがやっとの、ハイキングコース入口がある。ここでは、とても品の良い、感じのいいおばさまが境内を、竹箒で掃除されていて、優しく案内をしてくださりました。

祇園山ハイキングコース (Gion mt. ) 約20分で山を抜けられる
急勾配の石段を登りつめると、相模湾を一望できる。
5分ほど行くと展望台があるが、あまり眺めは良くない。 
野鳥が多く、トンビも真近に飛んでるようでピーヒョロという泣き声が大きく聞こえる。しばらく緩やかな広い道幅だが、妙本寺への分岐点あたりから、徐々にアップダウンも大きく、道幅は狭くなる。 木の根も大きく張り出しているため、足の付根から歩くようにしないとつまづきやすい。 

北条高時腹切やぐら(The place that Mr.Houjyou killed himself )
丸太の階段が現れて、降りていくと北条高時腹切やぐらに着く。コースに入ってからおよそ15分ほどだ。 ここは、鎌倉幕府滅亡の際、高時が自害した場所。 石碑にはお供養物が置かれている。歩みを進めると、鎌倉幕府終焉の地となった東勝寺跡の石碑と民家が現れ、ここがコースの出入り口になる。

東勝寺跡(Tousyou-Temple mark ) 
北条泰時が創建した北条氏の菩提寺。 1333年の新田義貞の鎌倉攻めに、北条高時はじめ一族800余名が、この寺に立て篭もり火を放ち、自害した。

・閑静な住宅地を進むと右手にレデンプトリスチン修道院(Redenputorisutin-Monastery)の分岐路がある。
この修道院のシスター達が手作りしているクッキーはココア・ミルク味など3種類で袋入り270円、缶入り1870円で販売されている。
立派な樹木を眺めながら小さな公園が現れたら、ここで一息いれたいほど、清らかな流れを見ることができる。
滑川(Nameri-River) を架かる東勝橋(Tousyou-Bridge)からの眺めは、やや匂うものの、風情があって、思わず立ち止まってしまう。
そのまま直進すると突き当たる、そこは金沢街道だ。

金沢街道(Kanazawa road )
 この道は鎌倉時代に”六浦港から塩や海産物を運ぶ交易路”だったので、俗に「塩の道」と呼ばれていました。朝比奈の切通し十二所神社杉本寺報国寺浄妙寺などひなびた名刹が点在するので歴史を辿れる。 (週末は、横浜市金沢区からの車の往来が激しいので気をつけて歩く。)

 この道を北上すると鎌倉宮へ・・・もみじが赤く色づく季節 (およそ11月最終週から12月第1週目) には、ここから紅葉ヶ谷(Momiji-ga-Yatu)まで登ってみるといいでしょう。
 私は、このまま鎌倉宮でトイレを済ませ、甍屋根の瀟洒な民家の軒先に現れたタイワンリスを愛でながら(エサは与えないで下さい)、鎌倉宮カントリーテニスクラブを左手に、二階堂川に架かる小さな通玄橋を渡って瑞泉寺を目指しましたが、この分岐路を永福寺跡方向に左折すると、モミジの美しい紅葉ヶ谷に続きます。

次ぎは天園ハイキングコースへ、このまま歩き進みました。
※ この両方のコースを、ゆっくり休憩とりながら歩くと、約6時間くらいです。夏は暑くて大変ですが、気候のいい時期なら1dayハイクに、快い距離でした(歩幅60p設定で約20,000歩)。

 Ten-en

● 行程約5.5q 所要時間 約4時間   

鎌倉宮(大塔宮)   土鈴の店(瑞泉寺) → 貝吹き地蔵  天園展望所  【紅葉ヶ谷】  六国峠(峠の茶屋)  大平山の岩壁  覚園寺百八やぐら  十王岩  勝上献展望台  建長寺半僧坊  JR鎌倉駅

※ JR鎌倉駅からの場合、京急バスでバス停「大塔宮」まで行くと8分程度ですが1時間に3〜4本のため、歩くと約25〜30分。

・金沢街道に出たら右折(北上する)します。右手に「鳥山病院」が見えたら、その脇を入ると「宝戒寺」、左手の道は「横大路」で、鶴岡八幡宮前にでます。
 そのまま「岐れ路 wakare-miti」という信号まで直進し、その少し手前に「源頼朝の墓」への案内が出ています。
 「岐れ路」のY字路を左に折れると鎌倉宮に出ます。途中に「荏柄天神社」があります。
 鎌倉宮を左折すると「大塔宮」というバス停があり、その先には覚園寺へと続きます。

 鎌倉宮(kamakura-gu)トイレ休憩を取ると良いでしょう。   境内自由 9:30-16:30 P20台 
 毎年秋に鎌倉薪能が行われています。 ここは、後醍醐天皇の第一皇子である大塔宮護良親王を祭神として1869年に明治天皇が創建した神社です。 鎌倉幕府が滅び、親王は征夷大将軍になったものの、足利尊氏と対立し、この地の土牢に幽閉され殺害されました。宝仏殿と土牢見学をするには300円かかりますが他は無料で自由に散策できます。

・鎌倉宮のトイレの裏から境内を出て左側に進むとテニスコートが見えてきて、その先に二階堂川に架かる「通玄橋」があります。
 この橋を渡ると瑞泉寺に出ます。その手前に「土鈴の店」があるので、それを目印に歩きます。
 また「通玄橋」を渡らないで行くと永福寺跡があり、紅葉ヶ谷に進めます。(紅葉の季節はここから登るといいです。)

土鈴の店(dorei-shop) 鎌倉宮から約10分
 花の寺として有名な瑞泉寺の手前にある、手作りの可愛い大小の土鈴を売っているお店です。(ここに釜も構えてる。)手書きのアジサイ・水仙・梅の花など四季の植物が素焼きの土を彩ります。 
 この店の向い側の住宅の裏に、人ひとりがやっとの細いハイキングコースが始まります。

天園ハイキングコース (tenen)
 ここから建長寺までの、天台山→大平山→鷲峰山の3山を渡り歩く行程は約3.5qです。
 まず、最初に天台山から歩くことになります。 住宅の裏は急勾配の細い階段路です。静かに進むとやがて、十二所方面の分岐を過ぎた頃から平坦な道がひらけてきます。路上にはいたるところにやぐらがあり、何となく、新田と北条の戦いを偲ばせます。ごつごつした岩が飛び出した階段のような急な坂を登る途中に1m弱の高さ地蔵様が見えました。

貝吹き地蔵(kaifuki-jizou)
 自刃した北条高時の首を守り敗走する北条軍を、新田軍の追ってから逃がすために貝を吹いて誘導したという伝説の地蔵さま。

登りきって、視界の狭くなった道を15分くらい歩くと天園展望所がありました。ここでは、鎌倉アルプスを悠々と眺めることができます。鎌倉の町並みと相模湾から向こうに伊豆半島が見えます。この上に「峠の茶屋」がありますが、茶屋からの展望もこの展望所からの展望もほとんど変りばえしません。
ここで、道が4方向に分かれてました。
@ 金沢八景・金沢文庫方面
A 建長寺方面
B 鎌倉宮方面
C 瑞泉寺方面
 季節的(11月27日に歩いた)にBを登ってきた人々が多く、「こんなに紅葉が紅い年は珍しい!」「是非、行って来なさい。」の声に、背中を押されて、谷道のため、湿っている急勾配を降りてみました。

 11月中旬以降〜12月初旬の間に歩く予定のあるときは、この道を登って行くようにするのがいいでしょう。
 紅葉ヶ谷 (momiji-ga-yatu) 
15分ほど降りてみると、紅葉ヶ谷と呼ばれる一帯に出ました。そこは、小振りの葉のもみじと銀杏で、とても鮮やかでした。 風が吹くたびに金色の銀杏がパラパラと雪のように降ってきて、紅いモミジがハラハラと揺れる様子が印象的で、この場所で30分ちかくも、上を見上げたまま立ち尽くしていました。 ここで、宴を広げる人々もいました。(ゴミは持ちかえりましょうね。)

再び、20分ほどかけて天園に戻りました。
展望所には登らず、くるりと道沿いに行けば、「茶屋」が2軒ありましたが、店内にトイレはありませんでした。

六国峠
ここはかつて、六国峠と呼ばれました。
駿河(静岡)甲斐(山梨)・武蔵(埼玉、東京)・相模(神奈川)・安房(千葉)伊豆の6つの国が見えます。「峠の茶屋」で休憩をとりましたが、店の人に「1人につき1注文」取らないと怒られました。
自分でお弁当を持参したほうが賢い選択でしょう。 ここから10分ほどの、鎌倉カントリークラブのゴルフ場が広がる手前に、トイレがあるので、その先の芝生のある開けた場所でビニールシートを広げて、お弁当を楽しむ人々も多かったです。

鎌倉カントリークラブのゴルフ場が見えるとそこは、鎌倉アルプスの最高峰、標高159mの大平山の大きな岩壁が目前にそびえています。「こっ!?ココを登るの?(~~;;」と汗が吹き出てくる気分ですが、ゆっくり行けばなんてことはありません。降りる人のほうが、膝や腰に響くと思います。登ってしまえば、ゆるい下り坂です。カントリークラブのフェンス越しに、みなとみらい21地区や金沢区が見えます。

 ここからの景観は、高さ加減が、金沢区にある、桜の名所である野島公園から、八景島を望む感覚に似てるような気がしました。
・10分ほど行くと、建長寺と覚園寺と今泉台へ降りていく分岐路に来ます。 今泉台は住宅内を抜けつつ鎌倉湖へ続き、横浜市側へ降りるので、京急を利用する人などは便利でしょう。 

分岐にさしかかると鷲峰山です。分岐の左側の藪の中に、百八やぐらがあり、大小さまざまなやぐらで、内部には五輪塔や石仏が安置されています。

コースに戻り、建長寺方向に進むと、すぐに首のない石仏が6体並ぶ首きり塚が現れます。その上によじ上ると像が祭られていました。

さらに5分くらいで、十王岩という、冥府の王の像を3体刻んだ大きな岩が見られます。風化していて、何が何だか分かりませんが、何となく人の手が加わったのは感じとれました。その上からの展望は気持ち良かったです。横浜市が一望できます。

 さらに10分ほどで、勝上献(本当の文字は、この”献”の上に”山”がのっかる)展望台に着きます。ここからの眺めは、とてもしっぽりと落ち着けました。テラスのように前に張り出し気味の展望台のため、風通しがよく、紅葉の木々がさざめくように揺れ、やや傾いた太陽に眩しく輝く相模湾に、真っ直ぐ材木座海岸へ続く若宮大路と・・・鎌倉の町が一望できます。

 この日は、たまたま、蛇味線を流しながら歩いていた若いカップルがいて、初めて生で聴く、蛇味線の響きも風情を出していて、情緒溢れる時間を過ごせました。

鎖の配置された急な石段を降りていけば、そこは半僧坊です。ここには、半人前の僧の姿を烏天狗像にして大小10体くらい立っていました。 交通安全・火盗除けの祭殿なので、老若男女問わず参詣者が多かったです。大型バスも乗り入れていました。ここから、建長寺山門まで、およそ20分程度です。

建長寺(Kencho-Temple) tel 0467-22-0981 8:30-16:30 無休 拝観料300円 P20台
 鎌倉五山の第一位。 1253年に北条時頼が創建した、日本初の禅宗専門道場。現在でも禅修業は行われている。(一般可) この中の建造物は梵鐘以外は全て、江戸時代に度重なる火災で、沢庵禅師により復興されたものです。

 建長寺は、けんちん汁の発祥の寺です。
 禅寺といえば、「精進料理」。料理を作ることが修行の一つで、肉・魚を一切使わず野菜と豆腐で作りますが、その料理のひとつが”けんちん汁”です。 けんちん汁は、大根・人参・ごぼうを刻んでゴマ油で炒め、薄い醤油味で具をたくさん入れた汁物です。かつて、野菜を調理するときに出る、残り屑や皮を捨てるのを見て、中国から来た建長寺の修行僧が、その屑と豆腐を使って、作った「建長寺汁」が訛って、「けんちん汁」になったと言われています。

受付で拝観料の300円を支払って門を出て、ハイキングコースを終えます。

・門を出て右へ30分歩けばJR北鎌倉駅左へ30分歩けばJR鎌倉駅です。
 目の前のバス停からJR鎌倉駅行きがたまに通るので、それに乗れば170円で20分くらいで駅に行けます。
 ただし、週末の場合、若宮大路の大渋滞を覚悟して乗らないと苛立つことになりかねません。
    

 Kuzuharaoka・Daibutu

● 行程約5.5q 所要時間 約4時間

JR北鎌倉駅  浄智寺  天柱峰   葛原岡神社  源氏山公園  銭洗弁財天  佐助稲荷神社   高徳院(鎌倉大仏)  長谷寺  鎌倉文学館  庚申塚  染屋太郎邸跡 → 江ノ電「由比ヶ浜」駅
・JR北鎌倉駅前を右折して、多くの人が訪れる「縁切寺」あるいは「駆込寺」として名高い、東慶寺を右手にそのまま直進し、浄智寺を目指します。
  

浄智寺(Jyouchi-Temple) 拝観料150円 9:00-16:30 P30台 北鎌倉駅より徒歩8分程度
1281年、北条時頼の三男である宗政の菩提を弔うために、妻と子(師時)が建立した禅寺。関東大震災後に再建された。
 参道入口には「鎌倉十井 Kamakura-Jissey」の一つ「甘露ノ井」があり、この井戸の水は同時に「鎌倉五名水」のひとつで「甘露ノ水」という2つの名数をもつ。

・参道の左側の道を登っていくと、だんだん山らしくうっそうとしてくる。急勾配の階段が現れたら、そこがコース出入り口です。
 浄智寺からおよそ10数分歩いてくると、一段、高くなった場所に出ます。そこが天柱峰です。

天柱峰(Tentyu-hou)
浄智寺の住職であった竺仙和尚が、ここからの眺望を愛したとされ、石碑や多層塔が立っています。

・その後、すぐに「瓜ケ谷やぐら」が現れます。10分ほど歩くと神社に出ます。ここは、大仏方面と化粧坂を下って海蔵寺への分岐点でもある。(興味を持って、化粧坂まで降りて、ひき返してきてもいいですね。)
化粧坂 (Kewai-zaka) と、いえば・・・
扇ケ谷から源氏山へ続く山中の鎌倉七切通しの一つです。
新田義貞の鎌倉攻めで、ここが主戦場となりました。化粧坂の名前の由来には、討ち取った平家の武将の首に化粧したという説と、当時は、この辺りは遊廓が多かったという説などがあります。

葛原岡神社(Kuzuharaoka-Shrine )  境内自由 JR鎌倉駅からも、JR北鎌倉駅からも、徒歩約30分
 鎌倉時代の刑場跡。現在は自然公園にして、後醍醐天皇に仕えてきた日野俊基を祭っている。水道・トイレ・ベンチがあるので、一息いれるのも良い。

・砂利道を進むと二又道にくる。左折すると、源氏山公園(桜の名所)です。

源氏山公園(Genjiyama-Park) 園内自由
源頼朝が奥州征伐の戦勝祈願をしたといわれる丘のような山です。その山頂一帯に桜を植え、公園にしました。約2mほどの頼朝像がシンボルです。

・急傾斜の舗装道路を下る途中に岩壁にトンネルがあります。トンネルの向こうには鳥居が林立しています。ここが、弁天さまへの入口です。

銭洗弁財天(Zeniaraibenzaiten)=宇賀福神社(Ugafuku-Shrine) 無料 8:00-17:00
本殿左側の洞窟内に、鎌倉五名水のひとつである「銭洗水」が湧き出ています。
巳の年、巳の月、巳の日の夜、頼朝の夢枕に宇賀福神が現れて、「この水で神仏を供養すれば天下太平になる」と告げ、このお告げにしたがって、頼朝は社を建てて祭ったのがこの神社です。 今では、「この霊水でお金を洗うと何倍にもなる」という信仰が広まり、定着しました。

・境内にある「こくに茶屋」の脇を通って民家の並ぶ細い路地を下ると、右手に佐助神社の標識がでてきて、正面に朱塗りの鳥居が林立する参道が現れます。

佐助稲荷神社(Sasuke-Inari-Shrine) 自由
頼朝の幼名であった「佐殿 Sukedono」の字がついたこの神社の由来は・・・、頼朝が伊豆の蛭ケ小島に流された折、ここの稲荷神が翁の格好で夢枕に立ち、平家討伐の挙兵の予言をしたといわれている。頼朝は後に鎌倉幕府を開き、ここに社殿を建てた。このとき、頼朝は「佐殿」を「助けた」ということで、「佐助」と名づけたという。
 石段を登りつめると、杉木立に囲まれた小さな社殿と、小さな狐様がいたるところにある。時々タイワンリスも姿を見せる。

 ・社殿裏の狭い山道を登り、源氏山公園からの道に再び合流する。相当な急坂なので、足元に注意しながら尾根づたいに20分くらい進むと、木立の隙間から相模湾が見えます。

新大仏トンネル脇の階段を下ると大通りに出て、そのまま行くと高徳院(鎌倉大仏)に到着してコースは終ります。

高徳院(鎌倉大仏) Koutoku-in(Kamakura-Daibutu) 拝観料200円(胎内20円) 7:00-17:30
 座高11.31m、重さ121t、顔だけの大きさが2.35mの大仏の名は【浄土宗大異山高徳院清浄泉寺の本尊の阿弥陀如来坐像】(国宝)。
 当時は木造で、5年かけて1243年に完成しました。
 後に台風で倒壊し、1252年に金剛製の鋳造がはじめられ、完成年月日・作者は不明のまま。
 1498年に大仏殿が津波で流されて以来、露座になり、礎石だけが境内に残されている。胎内には、8層にわけて鋳上げられた鋳造の跡がよくわかります。頭部にはミニ大仏が置かれている。
与謝野 晶子 歌碑
境内には、与謝野 晶子が、大仏を見て詠んだものがあります。

「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」
・長谷通りを江ノ電の駅「長谷」方向である、海へ向って下ってくると、「長谷観音」という交差点に出ます。海に向って右側が「長谷寺」です。

長谷寺(Hase-Tmple) 拝観料300円 8:00-16:30 P30台
 736年に藤原不比等の子の、房前(Fusasaki)が創建した浄土宗系の単立寺院。
 観音堂(十一面観音像がある)南側の見晴台からは、由比ガ浜が一望できる。傍らには「潮音亭」という喫茶があり、良縁厄除けだんご(醤油のみたらし)が名物になっている。

【十一面観音像】 木造の仏像では日本最大。 
 霊夢を見た徳道上人が721年に大和(奈良)の初瀬で1本の楠からニ体の像を造り、1つは奈良県の長谷寺に置き、もう1体は、どこかで民衆を救ってくれるように祈って海に流したといわれている。
 10余年後に、三浦半島の長井に漂着したそれを、ここに移し、高さ9.18m、漆箔・寄木造りの観音堂を創建したという。

・境内を出て、再び「長谷観音」という交差点に出ます。直進して「文学館入口」という信号を左折すれば「鎌倉文学館」へと続きます。

鎌倉文学館(Kamakura- literary palace ) 企画展示物により料金は異なる 300-400円 9:00-16:00 
春・秋は、庭のバラで人気の高い、この洋館は、加賀百万石の藩主、旧前田侯の別邸を改築したもの。鎌倉にゆかりのある作家、大佛次郎、川端康成、芥川龍之介などの初版本、直筆原稿、愛用品を展示しています。

・文学館を出たら、1本目の細い路地を左折し、右側に3本目の道を入ると、「庚申塚」があります。
 この大きな道を右に歩けば「文学館入口」の信号に来ますので、そこを、左の江ノ電駅「由比ガ浜」方面に歩きます。途中、染屋太郎邸跡があります。
  
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