アオシマ 1/32 機動けん引工作車
2013/6/30 updated.
アオシマ1/32スーパードルフィンプロフィアをベースに、横浜市消防局
特別高度救助部隊の機動けん引工作車を製作しました。製作期間3年超。
構想期間を含めると10年以上掛かったでしょうか。いつか作ろうと思っていたんです。
可能な限り実車と同じ動きを可能にする事。そしてLEDによる電飾を
今回の課題にしてみました。荷台は勿論フルスクラッチ。とてつもなくしんどい
思いをしながらも、満足のいく物が出来上がりました。

     この模型には製作記があります。
機動けん引工作車は、1994年に横浜市消防局に配備されました。横浜市消防局は以前に
東消のようなトラッククレーンタイプのクレーン車を保有していましたので、血筋的にはその後継車となるのでしょう。
最大36トンもの吊り上げ/牽引能力をもつ消防車両は、日本中探してもこの1台のみです。
なぜ以前配備していたようなクレーンタイプの車両ではなく、本車のようなレッカータイプを導入したのでしょうか。
恐らく交通救助等の災害で、“吊り上げる”だけのクレーン車よりも、吊り上げ、引っ張り(引き出し)、デュアルウインチで
横転車両の復元等、多種多様な工作活動が可能な実用性の高さから、レッカータイプが選ばれたのでしょう。
クレーンタイプの車両よりは、高いところまでブームは伸びませんが、元々高所へ荷物の積み下ろしをするような
作業は想定していませんので、これで十分なんです。また、クレーンシャーシのクレーン車よりも、
一般のトラックをベースとしたレッカータイプの方がスピードも出ますので、災害現場へいち早く到着出来るという
メリットもあります。もちろん高速道路も走行可能。クレーンタイプでは高速道路進入不可の車両もあります。
実際、高速道路で発生した大型車同士の交通事故等に出場し、車両の引き離し作業や、横転車両の回復作業、
水没車両の引き上げ等、様々な作業に従事しています。変わった使われ方としては、レッカーブーム上の
スペースにゴムボートや、救助マットを積載して、機動第1救助工作車とペアで出場する姿も何度か目撃しました。
このように以前は資機材搬送車としても活用していたようですが、現在このような運用がされているかは不明です。

配備されてしばらくは特別消防隊に配属され、横浜市民防災センターに配置されていたこの車両。
後に阪神淡路大震災を教訓に誕生した機動救助中隊に転属。本牧和田主張所に配置されていました。
上記のように第1救助とペアになって、救助事案から火災まで、様々な災害に立ち向かっていました。
2008年には、さらなる大規模災害に対応可能な『特別高度救助部隊』の編成が決定し、
本牧和田の機動救助中隊と、市民防災センターの特別消防隊が統合され、本部直属の救助部隊、
『特別高度救助部隊 Super Ranger』が創設されました。本車もそれに伴い保土ヶ谷消防署へと
移動、同隊をモデルにしたテレビドラマに出演し、SRロゴマークがペイントされました。
2010年には約15年の長い任期を終え、本車は一線を退きました。しかし翌2011年。
レッカー装置をオーバーホール。シャーシを新車に換装する事で、新車となって生まれ変わります。(※実車)
再度保土ヶ谷消防署に配備された数日後、東日本大震災が起こってしまいます。
けん引工作車は翌日には緊急消防援助隊として被災地に急行、仙台市にてその能力を最大限に生かし、
道路啓開活動等の救助活動を実施しています。(動画1)
(動画2)
 
▼ Movie

約60MB/1分46秒
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 今回の最大の目玉であるLED電飾。赤色灯については製作記にて紹介しているアオシマ製回転灯ではなく、マイクラフトさんのインラインコントローラー(回転灯2本/4本)を使用しました。
 

この度モデルカーズ主催で開催されました、モデルトラックコンテスト2013『日本車ノーマル部門』において、
多々ある素晴らしい作品の中から、当作品がなんと『次点』を頂く事が出来ました。歴史あるコンテストでこのような賞が
頂けるとは、本当に嬉しい限りです。製作にあたり応援して頂いた皆様、製作記を見守って下さっていた皆様に、
改めて感謝申し上げます。本当に有難うございました。

model cars (モデルカーズ) 2013年 08月号
コンテスト結果発表はこちらの紙面で。力作ばかりですので、是非一度手にとってご覧下さい。
ご覧頂き有難うございました。
ご意見ご感想お待ちしております。TandHK
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