音 楽
10代の頃から聴いていた音楽は、70’s
HardRock(LedZeppelin、DeepPerple…)、60’sPsychedelic (Doors,
Janis, JimiHendrix, IronButterfly…), Soul(JB, Otis,Aretha…),
Funk( P-Funk, Prince, Jimmy Smith…),その他FrankZappa等変態系、ブラスロック(Chase,
B,S&T), Swing(BrianSezter, BigBadVooDooDaddy), 邦楽ではLittleCreatures、NewestModel。今でも聴いてます。ロックから音楽探求の底なし沼にずるずるとハマる人が通常するように手当たり次第聴いていったわけですね。おヘタクソなバンドもやりましたわ。
逆に全く聴かない・受け付けないのはヘビメタ、フュージョン、パンクです。
そしてここ、フランスでどんな音楽を発見したかというと…いわゆるWorld
Musicです。
なぜか興味はあったけど手付かずのジャンルで、フランスではサルサダンスがポピュラーなのと、アフリカがすぐ近くなのでRaiと言われるアラブ音楽や、Salif
KeitaやSally Nyolなどのアフリカ各地の音楽が手に入りやすいのです。パリからマルセイユにTGVで着いたその日に彼と彼の友達と10人位でSergeantGarciaのコンサートに行きました。もともと二人とも音楽好きであることも仲良くなった大きな一因で、彼の周りの人たちもプロ・アマミュージシャンが多いのだ。楽器も、ボンゴ、ジャンベ、コンガス、その他名前も知らなければどうやって音を出すのかも一見良くわからないものがお店で売ってるし、ライヴを観にいったバンドが使ってる。
フランス国産の音楽は…私ははっきりいって、昔からフレンチ・ポップのあの歌唱法(のどを細かく震わせる独特のビブラート)がダメなので、どうしても受け付けません(笑)。
しかし! フレンチ・ラップ、Raggamafin(ラップとレゲエのミックス的ジャンル)はオリジナルで好きです。特に、2回コンサートに行ったマルセイユ出身のマルセイユを題材にした歌を歌うグループ、Massilia
Sound Systemは大好きだ。このバンドは10年以上の活動暦があり、毎回コンサートではお客にパスティスを振舞います。
他にもライブが良かったローカルバンドはたくさんいます。きっと日本みたいにインディー系に良いバンドが育つような環境なのかも、と思います。
ライヴ評 アーティスト名の隣はオフィシャル・ウェブサイトです。
★Sergernt Garcia http://www.sergentgarcia.com/
2001年12月、パリからここプロヴァンスに着いた日の夜、フランスで初めてのライヴがこのバンドと他のサルサバンド。活動暦10年以上で、パンクに始まり、現在はREGGAEな音作りをしている。旦那は2度目で、MarcasMillerのコンサートのいわゆる前座がこのバンドで、本命のマーカスより良かったと言っていた。場所はArlesという町のライヴハウス。Aixから車で40分ほどの所である。まずは友人宅に皆あつまり、軽くアペリティフを飲んで出発。全部で10人以上いたなあ。着いたばかりで一気にそんな数の人達に紹介され、混乱するわ、緊張するわ。ほとんどが音楽をやってる人とその彼女だった。会場はすでにたくさんの人で一杯だ。ここも他のライヴハウスのように入ってすぐがバーになっていてホールはその奥の部屋である。始まるまでここで飲みながら談笑し、コンサート中も立ちっぱなしで疲れたらバーに戻って休める。良いシステムだ。でも大抵トイレは個室数が少なくて汚い。これは何もライヴハウスに限ったことではないんだけどさ。いよいよ彼らの登場である。すでに会場は煙草とその他の煙で真っ白だ。・・・とここまでは良く覚えてるのに、肝心のライヴの記憶は曖昧なのです。ごめん!でもとにかくレゲエのライヴってこうだよねってかんじだった。もちろんミュージシャンは一流で、気持ちよく聴いて踊れた。去年の夏にひょんなことからこのバンドのドラマーとその家族とご飯を食べる機会があって、その時の彼の印象は全く有名人にみえず、自然で大変感じのいい人だった。
★Massilia Sound System http://www.massilia-soundsystem.com/
Massiliaはプロヴァンス語でMarseille(マルセイユ)を意味する。とにかくマルセイユを代表するバンドと言えましょう。打ち込みの音(担当DJ一人)に3人が歌とラップ、それにベースという構成で、歌詞はマルセイユ訛りのフランス語もしくはここの地方言語のプロヴァンサル。ふつうなら歌詞の面白みもわからないし、打ち込み嫌いだから私の好きな音楽の範疇外なんだけど、いやー、聴かせるのだよ、コレが!曲のテーマも人種差別反対など社会的なものから厚底サンダル(ピロティという)について、SmokingStuffについて、マルセイユのライフスタイルについてとさまざま。何よりも、いつもさんさんと輝く太陽、青い空と地中海、セミの鳴き声、ながーい日暮れまでの時間、パスティス・・・というここの空気を感じさせられるのだ。彼らはマルセイユ、プロヴァンスを愛し、その独特な文化を音楽で紹介しているのである。
もう3回彼らを観に行ったが、デビュー当時からの彼らの伝統、コンサート中にお客にパスティスをふるまうことは今だに健在。しかもいつもみんな同じ格好(笑)。キャップにTシャツにショートパンツだ。客層も、何せ活動暦が長いから、40代から10代と幅広い。これからも末永く活動を続けてもらいたいと心から願っている。
★Ska-P http://www.ska-p.de/
スペインのスカバンド、こっちでは「CANABIS」という曲がヒットした。運良くスタジアムでの上記のMassiliaとの合同コンサートのタダ券を手に入れて2003年の夏に観てきた。久しぶりに味わった「タテノリ」系ライブ!そう、彼ら目当ての客のほとんどがティーンネイジャーでありました(笑)。例のヒットした1曲しか知らなかったせいもあるけど、どちらかというとへヴィ・パンクで、演奏技術は中々だったけど、ちょっと我々の好きなタイプの音楽ではなかった。ちょうどアメリカがイラクに攻撃を開始した時期で、「ブッシュ、ファックユー!」と攻撃反対の意を表明していた。他にこの時期に行ったコンサートでもたくさんのミュージシャンが攻撃反対、戦争反対のスピーチをしていた。でもスペイン語ってスカにぴったり!うちの旦那は日本語はレゲエにぴったり!って言ってた。関係ないけど。
★Dupain http://www.dupainweb.com/

これまたプロヴァンス語で歌う、ローカルバンド。Massiliaのコンサートの前座をやってるので初めて聴いたんだけど、強烈!3人編成で、まず使ってる楽器がみたことも聴いたこともない。アコーディオンと何かを混ぜて進化させたようなその楽器と、すごくオリジナルなドラムセット、ウッドベース。かぶさる呪術的なヴォーカル。3人とも各自の楽器を自由に操り、3人ながら驚くほどの音の厚み、躍動感。どちらかというと暗く内向的で、ポップさや踊れるグルーヴ感とは無縁にもかかわらず会場をしんとさせる威圧感、迫力に満ちていた。このときの会場は石造りの中世のお城のような所で天井は無し。音響が独特で、彼らの音楽にぴたりと合っていた。その後別の場所でもっと間近に彼らを観たが、にこにこと本当に楽しそうに演奏していたのが印象的だった。
★Gnawa Diffusion http://www.gnawa-diffusion.com/
フランスに来る前から彼にもらったCDで彼らの曲を聴いて、絶対にライヴを観にいかなくては!と思っていたバンドである。メンバーのほとんどがアルジェリア出身で、アルジェリアの伝統音楽とFunkやReggaeをかっこよく融合したオリジナルなスタイルだ。英語、仏語、アラブ語の歌詞だ。特に英語で歌うアフリカン・レゲエ「Saharagga」は名曲!確かパトリス・ルコントの「髪結いの亭主」で彼らの曲を使ってたと思う。彼らの卓抜したリズム感、音のセンスの良さ、そしてヴォーカルのうまさ。2003年の秋に念願のライヴに行った。彼らの最新アルバムの曲はほとんどアラブ語だったので、歌詞の意味がさっぱりで、期待していた昔の曲は1曲しかやってくれなかったのが残念だったけど、それでも充分楽しんだ。客は予想通りアラブ系が多く、盛り上がったときにアラブの女性がやる独特の声援(高い声で叫びつつフシギなビブラートをかけるやつ)もおまけで聴けた。
★Raoul Petite http://www.raoulpetite.com/lire/lire.html
彼らもマルセイユ出身のバンド。いわゆる「キワモノ」系である。野外と室内と2回観にいった。活動暦の長いバンドで、ヴォーカルは50歳近いんじゃないだろうか。1曲ごとに衣装を変える。それもスゴイかぶりものやらきわどい衣装やら中々楽しませてくれる。トランペッッターは常に女装。2回ともヴォーカルの男性(他にかわいい女の子のコーラス二人)は2回とも泥酔してるように見えた。ステージから観客にジャンプしたり、マシュマロをばら撒いたり。サービス精神旺盛である。音楽の方はハードなロックからレゲエ、ファンクとバラエティーに富んでいて、歌詞はおバカ。軽く飲んで友達と何人かで楽しむにはもってこいのお祭りバンドだ。
★「ファンファーレ」バンドについて
「ファンファーレ」とこっちで言うジャンルを今まで知らなかった。マーチングバンドのファンク版、とでも言おうかトランペットなどの管楽器とベースはチューバ、ドラムは肩にかける携帯式である。ヴォーカルは私が見たのはなんとマイクの代わりに普通のメガホン使用。あとはマンダリンなんかも入ってる。普通の電気楽器バンドのようにコードでアンプに繋がれてないからどこでも歩き回りながら演奏する。幾つかこういうバンドを観たが、音楽的にはフ「ァンクがベースだ。ああ、最高!楽しい!聴いてる方も演ってる方も楽しくて踊り出さずにはいられない。今まで観にいったファンファーレバンドの名前を全部思い出せないのが残念だ。友達のサルサバンドのライヴを観にいったとき、各バンドがセッティングをする間に毎回このファンファーレバンドが登場し、(皆色つきアフロかつら使用)客の間を演奏しながら練り歩いた。
唯一CDを聴いたファンファーレバンドは「Ceux
Qui Marchent Debout」 http://www.cqmd.net/lesite.htm
Aixにライヴも観にいった。マンダリンのとぼけた刻みがGoo!日本からアンプ内臓「象さんギター」を持ってきて参加したい!
★「AIOLI」を知らずして・・・
マルセイユのローカルバンドのライヴに行くとミュージシャンが「アイオリ!!!」と観客に叫ぶと「イエバ!!!」と返って来るシーンに出くわすことがある。「アイオリ」とはプロヴァンスの夏の代表的な料理で、茹でた魚介類や野菜をにんにく入りのマヨネーズ(このマヨネーズ自体をアイオリと呼ぶ)で食べるものである。もちろんこの場合は「アイオリが食べたいか?」という意味の問いかけではなく、「元気か?ハッピーか?楽しんでるか?」というような意味で、それに対する「イエバ」はプロヴァンサル語かその他の言語か、起源ともともとの意味は不明だが、自分は「アイオリ」な気分であるという肯定の返事なのである。しかも地域やバンドによってこの「イエバ」以外の言葉で返したりすることもあるらしい。かなりローカルな隠語らしいので、パリやフランスの他の地域では通じないようだ。私の周りに突然意味も無く車の窓から顔を出し、「アイオーリ!!!」と叫ぶ輩もいる。もしあなたがライヴに行って誰かが「アイオリ!」と叫んだらすかさず「イエバ!」と答えよう。
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