岩小屋沢岳・南尾根〜西尾根(敗退)〜赤沢岳・北西尾根〜八ツ峰・W稜〜剣岳〜早月尾根 期間 1997年12月20日〜12月31日 M 田畑義明、北村俊之 12/20 晴れのち曇り時々雨 日向山ゲート(11:00)〜扇沢(13:10) 北陸本線と大糸線を各駅停車で大町まで。日向山ゲートを出発するころは晴れていたが 天候は次第に悪化し雨が降り出す。扇沢駅の軒下にテントを張って入山祝い。 12/21 曇り時々晴れ 稜線は風雪 出発(6:40)〜岩小屋沢岳(14:30)〜西北尾根2450m(15:00) 扇沢駅から一旦、道路を戻り南尾根の雪の乗ったガレ斜面を登る。1800m付近で尾根に 合流。1850mにアンテナがあり幕営適地。2200m分岐は広い尾根だが、ここから尾根は 意外と細く雪が少ないため藪が出ている。岩小屋沢岳肩への急登はいかにも雪崩そうな 斜面だ。 肩に出るとクラストしているがワカンのまま頂上へ。黒部側は風雪強いが、視界が良好 なため下降する尾根は良く確認できる。さっさと下降し尾根が緩くなった所で幕営。 12/22 晴れのち曇り 出発(6:40)〜西尾根1780m(10:40)〜1400m(14:00)〜1780m(15:20) 西北尾根2067m分岐から別山沢出合へ伸びる西尾根を下降。1780mまでは所々藪が出て いるが広く歩きやすい尾根だ。1780mからは赤ムケの壁目指して下降開始。初めは左右 の尾根に挟まれた斜面を下りていくが小さい尾根がいくつも派生していて右往左往しな がら下る。1400mのコル手前で50mの懸垂。やっと黒部川が見えるようになったが 「ガーン!」 谷が埋まっていない。雪が少ないので心配していたが、渡渉予定地点は もちろんデブリで埋まった所はない。青き黒部の流れは僕らを完全に拒否していた。 白竜峡での渡渉なんて自殺行為に等しいだろう。しかたなく、下降した尾根を登り返す。 黒部別山中尾根支稜は断念しハシゴ谷乗越経由で八ツ峰に取り付くことにする。 12/23 曇りのち晴れ 出発(6:50)〜岩小屋沢岳(12:00)〜新越乗越(12:40) 昨日のトレースを辿って、岩小屋沢岳へ戻る。計画を変更し赤沢岳北西尾根を下降する ため稜線を南下する。 12/24 快晴 出発(6:50)〜赤沢岳(9:30)〜赤沢出合(14:30)  今日も快晴。鳴沢岳への途中で電話をし計画変更の旨を伝える。鳴沢岳まではラッセル があるものの赤沢岳への稜線は夏道が出ていて快適に歩くことが出来る。特に悪場もなく 下降できるが、尾根末端で50mの懸垂をして河原へ降り立つ。 12/25 快晴 出発(6:40)〜内蔵助谷出合(8:20)〜ハシゴ谷乗越(14:00)  黒部側右岸をダム下の橋まで戻って左岸を内蔵助谷出合へ。雪が少ないのでほぼ夏道通 り歩く。丸山東壁には3名取り付いていた。2ルンゼ押し出しからワカンを履き、内蔵助 平で2回渡渉しハシゴ谷乗越へ。 12/26 晴れのち曇り 出発(7:20)〜大岩(9:05)〜八ツ峰W稜・P1コル(11:40)〜P3プラトー (15:20)  予定では4の沢左岸の尾根を登るつもりだったが、連日の好天で4の沢の状態が良いた め、P1(2217)コルまで4の沢を詰める。コルからロープを出す。 1〜3p 雪壁 4p 藪の雪稜 5p P2の岩を登り(ハーケン2枚使用)雪稜 6p 緩やかな雪稜 7p P3の岩を登りプラトー 12/27 曇りのち雪 出発(7:20)〜P7・P8のコル(12:00)〜T峰直下(14:30) 8p P4のナイフリッジ 9p 雪稜 10p P5トラバース 11p 雪稜 ラクダ岩基部まで 12p ラクダ岩トラバース〜コルへ 13p 雪稜 P7下へ 14p 雪稜 P7を越えてコルへクライムダウン 15p 雪稜 2つ目のコルへクライムダウン 16p 4の沢へトラバース 17p 4の沢上部 岳樺まで 18p 80mでP8左のコルへ 19p P9を右から巻く 20p P9を越えたコルまで 12/28 風雪 出発(7:10)〜T峰(9:00)〜W・Xのコル(14:40)  4pでT峰へ。T峰の下りは緩い岩稜だが懸垂50mで下降。さらに長次郎側の雪壁をトラ バース気味の懸垂でハング下へ。ここからU峰のトラバース、50m+80mでU・Vのコルへ。 V峰は緩やかな雪稜。懸垂のハイ松を掘り起こしてV・Wのコルへ。W峰へは右から巻く ように登るとコルへの下降点。懸垂でコルへ下降し狭いコルを切り崩してテントを張る。 12/29 快晴 出発(7:10)〜X・Yのコル(10:00)〜池ノ谷乗越(16:20)  X峰への雪稜を2pで頂上。20mほど下降し、懸垂2回でコルへ。Y峰へは中央のルンゼ 〜岩〜雪壁。さらに2pでY峰の頭、双児峰のピークをそれぞれ懸垂。Z峰は雪稜。竹ペグ 懸垂でコルへ。長次郎谷をトラバースし池ノ谷乗越へ。 12/30 雪 出発(7:20)〜本峰(10:20)〜早月小屋(14:20)  雪だが暖かい。早月尾根の下降中、遭難パーティーに出くわす。どうも池ノ谷側へ滑落 し怪我をしているらしい。応援は必要ないというのでそのまま下山。 12/31 早月小屋〜馬場島〜伊折 時間不明
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