山域 鹿島槍・荒沢尾根、北壁・主稜
期間 2003/03/26〜03/31
M  長坂心、大森隼人

3/26 晴れ 暑い3/26 晴れ 暑い
大谷原(8:10)〜1ノ沢の頭(11:10)〜荒沢尾根の頭(12:10)
東尾根は連休のトレースが残っていてガンガン登る。長坂と大森の強いこと・・・。
よれながらも4時間で荒沢尾根の頭に着いた。
九州大のテントが張ってあり、頂上に向かっているようだが・・・。

3/27 晴れ
出発(4:10)〜荒沢尾根・1830m(5:10)〜a峰(12:00)〜BC(13:30)
2時半に起床。南俣のコルへ。コルから南俣を下降するが周りはまだ暗くどれが荒沢尾根
だか分からない。薄明るくなった頃、荒沢尾根が判明。冬季クライミングのガイド記事で
は「二股から北股側の1本目か2本目のクーロワールから取り付く。」となっているが、
僕らは南俣から直接T峰に取り付き、1830mのコルからザイルを結ぶ。南股を下降した
場合、登り返しが少なく、技術的問題もなし。雪の状態も問題ないので通常は南股から直
接登られていると思う。
ブッシュ壁の下を右にトラバースして支尾根の希望のコルまで。
希望のコルのすぐ上が急な草付で、いやらしいピッチだったが、その後は、難なくU峰の
下まで登る。ここから、キノコ雪が乱立する尾根になるが、d峰までは、ほとんど右から
簡単に巻いて登る事ができる。さてこれからが核心部、d峰とc峰のコルでハイマツビレ
イし、長坂を送り出す。ハイマツからランニングを取り、c峰のキノコ雪を越え、ナイフ
リッジをb峰へ。直下は岩の凹角になっていて腐ったハーケンが打ってある。凹角を抜け
たb峰直下でビレイ。大森、上田の順でフォローするが、b峰直下でのスタンディングア
ックスビレーでは不安なので凹角でハーケン2枚を打ち、再び長坂を送り出す。
b峰は、右側から3mほどの雪庇の下を潜り抜け、a峰直下のコルで土嚢袋ビレイ。
キノコ雪のa峰を直登すると、懸垂ポイントまではテントも張れそうな平坦地。
懸垂支点を作ろうと雪を掘り返すと連休の残置があったので再び埋め直して懸垂の支点と
する。
コルへは15mの懸垂。すこしかぶり気味。
コルからブッシュの凹状壁を25m登ると傾斜が落ちて、さらに2pロープを伸ばし終了。
3月も下旬の荒沢尾根は雪も締まり、快適な雪稜クライミングを楽しむ事ができた。


荒沢尾根U峰あたり?


c峰のキノコ雪に向かう長坂


b峰でビレイする長坂とフォローする大森


3/28 雪
出発(6:10)〜第2岩峰の上(12:10)〜荒沢ノ頭の下(13:40)
昨夜からの積雪は30cmくらい。テントは半分ほど埋まってしまった。
東尾根は表層雪崩の可能性が高いと思われるのでザイルをつけて登る。第1岩峰の凹状雪
壁を2pで抜けると、第2岩峰までビレイポイント、ランニングになるものは無いので降
雪直後はいやらしい。
第2岩峰は空身で登り、ザイルフィックス。その後ナイフリッジから緩やかな雪稜となる。
第2岩峰の先も視界が悪いのでザイルをつけたまま登り、荒沢の頭から少し下った平地に
幕営。

3/29 曇り〜晴れ(風強し)
出発(5:50)〜南峰(7:10)〜テント(8:10〜8:40)〜天狗のコル(10:40〜12:40)
〜天狗の鼻(13:10)
雲海で高曇り、風も弱くまずまずの天気。南峰を往復し、テントを撤収し天狗尾根を下る。
途中3回の懸垂を交えて岩小舎、そして天狗のコルまでカクネ里側の雪壁の下降を交えな
がら下る。
コルから北壁のアプローチの偵察に向かうが、よく分からない。フィックスが残っていた
ので、ここから沢を下り、カクネ里を登り返す事にした。
天狗の鼻には連休の時のテンバ跡がたくさん残っていたので、風の弱い所を選んで再利用
する。

3/30 晴れ〜雪
出発(3:20)〜スノーコル(5:20)〜5p目終了点(11:00)〜北峰の肩(16:30)〜
BC(18:35)
昨日のトレースを辿りカクネ里に下る。まだ暗いので目星をつけてトラバース気味に登っ
ていくと薄明るくなった頃にスノーコルに到着。
1p:雪壁を滝の下まで
2p:滝〜雪壁
3p:雪壁を左上し、滝を左から巻き落口まで
左上に見える滝を目指して登るが、滝は表面が新雪に覆われているだけで登れそうも無い。
大きく左から高巻き滝の上に出るが、この先正面の岩場に残置など見当たらない。みんな
ここを登っているのかと不思議? 下を見ると単独と思われる人が壁の基部をトラバース
している。正面ルンゼでも登りにきたのだろうか?
4p:岩場を右の尾根めがけてトラバース
正面の岩場は登れそうも無いので、ブッシュのついた壁をトラバースする。右に見えてい
る尾根なら何とかなるだろうと思ったが・・・
5p:キノコ雪を右から巻いて急峻な雪尾根を直上しルンゼの入り口まで
荒沢尾根は雪も締まり快適だったが、北壁の雪はスカスカで足元が固まらない。仕方なく
塹壕を掘りながら進むが傾斜がきついので非常に悪く感じる。陽だまりの中、長坂と大森
は楽しくお喋りしているようだが、こっちは必死である。何とか傾斜の落ちる所までくる
と右側に正面ルンゼが見えてくる。トレースを探すが良く判らない。引き返したのだろう
か? 岩場の上から伸びるルンゼの入り口まで左上し、ブッシュでビレイ。
ここまでくれば楽勝だろうと思ったが・・・
6〜8p:ルンゼ 踏み固まらない雪で時間を食う
昨日の新雪と相まってラッセル・ラッセル。いつの間にか雪が降り出し天候悪化。
雪の状態が良ければノーザイルでも問題ないのだが・・・
9〜12p:ルンゼから左の小尾根を登る。この頃から雪がひどくなり視界不良。
ルンゼよりも尾根のほうが雪が締まっているようなので左の小尾根に取り付くが・・・
13p:ルンゼを横断して右のブッシュの尾根へ
14〜18p:ハイマツ帯〜雪尾根〜岩尾根〜肩まで
完全に吹雪いてきた。遅々たる歩みながら何とか北壁を抜け肩に着いたと思ったのだが、
昨日確認したはずなのに、感じが違う。まだ、上なのか? 確認しにさらに登ると頂上だ
った。下山を開始するがホワイトアウトで雪庇と雪面の区別がつかないのでアンザイレン
したまま下る。
荒沢ノ頭を確認し、天狗尾根を下っていくと天候が回復し始め、何とか明るい時間にテン
トに戻る事ができた。
北壁・主稜「登った記録も多く、簡単!」と思っていたのにひどく、てこずりました。
こんなはずでは無かったのに・・・

主稜4p目(この後、上のキノコを右に巻いて登った)


5p目を登ってくる大森


3/31 晴れ
出発(8:50)〜大谷原(13:10)
天狗尾根を下山。ダンゴと格闘しながら第一、第二クーロアールを懸垂を交えて下る。
途中からはシリセードで荒沢へ一直線。

爺ヶ岳東面と東尾根


荒沢奥壁


北壁


















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